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2017-05-18

SSアドリアーナの飼い猫END

抜けませんよ。

「おーいレン」
「はい」
レンは廊下掃除中にアドリアーナに呼ばれた。
ベッドの中、彼女はウォッカを飲んでいた。
「またウォッカですか?」
「悪いか?」
「悪くはないですが、入浴剤を酒代わりに飲んで
亡くなる方も多いんですからね!」
「おお、今日のボディプレイが終わったとたん
元気になったなぁレン」
「いえ、そんな事は……無いです!すみません!」

「今日は大分酔ってしまったようだ、少し話をするか。
なあレン、何故私がこんなに金が有るかわかるか?」
アドリアーナはぼーっと恍惚している。
「分かりません……」
「娘が小さい時……いや、やっぱり良いか」
「はぁ……」
「レン、リングに上がれ」
「えっ?」
「無礼講だ、殴りかかってこい」


ここアドリアーナの館はゴシック作りの大豪邸だ。
その中に懲罰用の部屋が有る。
「お前は可愛い私の奴隷だ、全裸で打ち合おう。さすがに口の中を切ると
良くない、マウスピースだけ付けよう。グローブは鉄製でいいな」
「はい、でも今日はさっきプレイしたんでお腹が……」
「そうか、じゃあ昔のように私が受けにまわるか」
「昔?」
「試合が終わったら聞かせてやる、さあ! 打ってこい!」
「は、はい!」
ドスッ! ドスッ!
「何だ? レン。 それがお前の力か?」
(硬い、まるで鋼鉄を殴っているみたいだ)
レンは戸惑った、私のような奴隷には力が無いのか!

「つまらんな」アドリアーナが残念なように呟いた。
「くそっ!」レンはアドリアーナの顔面を殴った。
ガゴッ!
「うぐっ、いいぞ、レン」
ペッとアドリアーナは唾を吐いた。
レンはガンガンアドリアーナを左右に殴る。
「アドレアリーナの長髪がぶんぶん揺れた。
グワシャッ! 見事にレンのパンチがアドリアーナの頬にめり込ませる。
「ぶへぇっ!」 アドリアーナの全身の力が抜けた。
(今ならボディを突き上げれる!)

ドヴォッ!

「げぇっ!」 びちゃびちゃびちゃ! そしてマウスピースのべちょっ、べちょっと跳ねる音。
アドリアーナはウォッカ臭い反吐を吐いて体を前に曲げた。
「そ、そう……この苦しみの記憶……」
「記憶?」
「もう、話しても良いのだろうか」
レンは黙って聞いた。
「私は娘の命を莫大な額で売ったのだ」
「えっ?」
「私は貧しくてな、まあ、詳しく話すのは……そうだな、辛いな」
「それで、貧しくて売ったと?」
「そこまで簡単な話ではない、まあもう少し待て」
「はい……」
「最初は売ってくれと言われたが、勿論断った。
しかし拉致されてしまった、相手は特殊部隊だ。
そして私は娘を探すべくその部隊へ入った。」


「そこで何が起こったと思う?」

「さ、さあ」

「ある小さな娘がいてな、それは私の娘、木にくくりつけられていた」

「容赦なく、冷徹に獲物を捉えることが第一なのだ」
そう言って、部隊の人間が私に銃を向けた。
「殺さねばお前を殺す、獲物をしとめたら褒美をやる」
アドリアーナはウォッカをあおる。だがすぐに吐き出した。
「お前のボディは凄かったな、ウォッカも飲めん……。部隊での罰は腹パンチ
だったが、軽いフェティッシュになってしまったよ。まあ、
私は撃ったんだよ、自分の娘をな! そして特殊部隊で財を成した。
レン、お前を買って苦しませたのも私を恨ませる為だ。フェティッシュも
堪能させてもらったがな!」

そう言うとアドリアーナはベッドの下から銃を取り出した。
「私を殺せ、トカレフTT-33 だ、簡単に人を殺せるぞ。
財は私が死んだら、お前に全てくれてやる寸法になっている」

「トカレフですか……」

「そうだ、茶番はもう終わりだ」

パァン! 銃声が鳴り響く。
「そして、こんな人生の輪は断ち切らないと」


レンは銃口を自分の頭へ当てた。

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