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2017-05-09

SS 金に魅せられた男

金に魅せられた男の話
 俺は安藤ユウキという。女子ボクシングの賭博屋をやっている。
しかも地下ボクシングのA区でだ、女性が激しく殴り合い、血と汗と
マウスピースが飛び交うシビアな場所だ。
今日も気怠い朝が来た。
ぬるいコーンスープを啜るとこの1月、寒い中、早速オッズを作った。
「ふむ、村岡由美子がキーになりそうだな」
俺は鉛筆で薄くチェックした。ボールペンなんてもっての他。がさ入れで
見つかったら消せないからだ。中にはライスペーパーを使う輩もいるらしい。
トイレで流せばはい終わり。俺もそうしようかな。
「えーと、村岡由美子、最近出てきた選手だな」
俺はポリポリ頭を書くと赤鉛筆の方で○をした。
 ちなみに俺は25歳。これで今の賭博屋をあげられると無職、前科が付くので
再就職は厳しい。
 俺はオッズ表を作ると、地下女子ボクシング場へ出かけた。
地下女子ボクシングのA区は潰れたライブハウスの中に有る。
俺がこうして中へ自由へ入れるのはA区のお偉いさんに売上を一部渡しているからだ。
俺がベンツに乗ってスーツ姿でオメガの時計をしているのもそういう仕事のお陰だ。

 お偉いさんが多いこの地下ボクシングでは数千万の金が1試合に動く。
「趣味で掛けてみようかな」と、そう言った人間が多く、負けてもうらみっこ無しだ。


 「さて、今日は村岡由美子がダークホースっと……」
そうすると「ねえ、2000円から賭けに乗れるの?」
と声をかけられた。

 何だケチな奴だな、しかも女性の声だ。
リングからの明かりが強く、少しの間見えなかった。目を細めて見ると
「村岡由美子!」
「あ、バレた?」
そこにはショートボブで21歳の女性が経っていた。
笑顔が素敵だなと思ったが、俺は言い返す。
「ご本人は賭けられません、出来レースの可能性がありますから」
「自分に賭けるんだけど?」
「駄目です、相手と結託を組む場合がありますから」
「そう、困ったなぁ」
「困るのはこちらです、急ぎますので失礼します」
俺はその場から去った、馬鹿にしている。試合に勝てば物凄い金が入るのに、
2000円だと? ふん!」
俺はお偉いさん達のオッズを聴いて回ると俺はふと思った。
(村岡由美子に賭けてみるか……)
100万円ほどこっそり賭けてみた。
しかし何故、村岡由美子は他の試合に賭けなかったのだろう? 

 そして村岡由美子の試合が始まった。
もちろんトップレスでだ。お椀型のきれいな形の乳房、まだ選手経験が薄いので
青コーナーで青いブルマ姿だ、割れ目に食い込んだブルマはエロい体をしている。
対する赤コーナーは松下チエだ。これもまた見事なロケット型の乳房をしていた。
「さあどうなるかな」
俺は一人ごちた。

カーン

ゴングと共に歓声があがり、両選手がリングの中央へ躍り出た。
そして由美子はやたらめったらフックを打ち、切れも無く相手に避けられる。
(何やってんだ! 100万もつぎ込んだのによぉ!)
俺には別に痛い金額では無いが、ケチだ、ドケチだ。道に落ちた小銭を見つけただけで
テンションが上がる男だ。

 ぐじゅり……。
チエのフックが由美子の顔面をとらえた、そこで完全にチエのターンとなった。
フックがグチャグチャと由美子の顔面をしこたま打つ。
「ぶはぁぁっ!」と声があがり、アッパーカットを由美子は食らった。
汗をかいた光沢のある体に、持ち主のように光沢をコーティングされたマウスピースが
回転しながら吹き飛んだ。
唾液を撒き散らして何度も回転した後、マットの上をビチャビチャと跳ね回る。
それはラグビーボールを転がしたかのようにランダムに跳ねた後、ゴロンと転がった。
血がべったりと付いている。

「くっ!」
由美子は足を藁にしながら立ち上がる。
「ストップ! マウスピースを咥えて!」
女性レフリーが言う。
「はむっ!」
由美子は血の筋のあるマウスピースを咥えた。
そして完全に立つとチエに襲いかかった。


グチャッ……。


由美子のマウスピースが虚空を再度舞った。
「おっと!」
俺は飛んできたマウスピースを手でキャッチした。
(エロいじゃねーか! 唾液と血でべちょべちょだな)
俺はその飛んできた由美子のマウスピースを嗅いでみた。
(臭っ! ツーンと鼻をついてきやがる!)
唾液の匂いが強い、由美子の口腔はこんなに臭いのか!
俺は興奮した。
もちろんそれは売り物になる。俺が持って帰るわけにはいかない。
後で売店に買いに行くか。
とりあえずこの手に染み込んだ唾液を使わない手はない。
俺はトイレに行って個室に入ると匂いを嗅いだ。
「くそ、臭えぞ由美子、本当に臭い!」
ペニスがギンギンに立つ。
そして唾液の付着した手で擦る。
ニチャニチャニチャニチャ
ブシャッ! と爆発するように俺のペニスから白い液体が飛び出す。
ぶりゅっ! ぶりゅっ! バシャッ!
大量に吹き出すと俺は気絶しそうになった。
しかし
「あ、オッズ!」
俺は急いで会場に戻る。
ダークホースこと村岡由美子は仰向けにダウンしていた。片目が腫れ上がっている。
「100万円が……」
しかし由美子には自分に賭けるのは駄目と言いつつ、ご法度の賭博師が賭けてはいけない
という暗黙のルールもある。そこに罪悪感があった。
由美子はたまにゲボッと唾液を吐きながら白目のまま転がっている。
松下チエはそんな倒れた由美子の腹を蹴っていた。
「雑魚が粋がるんじゃないわよ!」



 俺は今、村岡由美子の控室へ向かっている。
例の罪悪感があるので、気持ち何かしないと気が済まなかった。
「ここか」
控室のドアをノックする。
「どうぞ」
少し弱々しい由美子の声がした。
「入りますよ、村岡由美子さん」
「あ、賭博の方ですね」
「そうです、入りますね」
「はい……」
俺が部屋にはいると顔を腫らした女性がソファに横になっていた。
「今日は残念でしたね」
さて、どうするべきか。
俺は一つの結論を出した。
「料亭にお食事でも如何ですか? 個室なので顔を見られなくて安全ですよ」
「京都……ですか?」
「東京にもありますのでそちらへ……」
「何故そこまでしてくれるんですか?」
「まあ、個人的に気が向いたからですかね」
嘘だ、俺の罪悪感を帳消しにしたいだけだ。
「それじゃあお願いしようかな、イタタ」
由美子が立ち上がる。



車で着いた旅館の女将さんは驚いた、そりゃあ俺が顔を腫らした女を連れてきたから。
個室に通されると、俺たちは鍋をつついた。
「ところで、何故貴方は他の試合に賭けなかったのですか?」
「自分で努力した、地下女子ボクシングでのせめてもの綺麗なお金を作りたかったからです。
「ほう、所で何故お金がいるのですか?」
「姉がトイチで金融会社から借りたお金の返済金が欲しいんです」
「ほう、しかしそれで賭けるなら2000円では……」
「利息に全て使ってしまうからです」
「お幾ら借りたんで?」
「50億円です」
「はぁ!?」俺は絶句した。
「利息も凄まじい金額で、もう駄目ですかね、アハハ」
「馬鹿らしい! もうそれはキレイな金、キタナイ金なんてより好みしている
場合じゃないでしょう!」
俺は机をドンと叩いて言った。
他人の事なんてどうでも良い、何で俺は熱くなっているんだ」
「こういう部分が私のアイデンティティなんです……」
俺は立ち上がった。そして食べ残した食事を前に
「くだらない話ですね、私は先に帰ります、タクシー代も置いておきますから」
そう言うと俺は帰った。


しばらくして、地下女子ボクシングA区の上層部から呼び出しがかかった。
おかしいな、特に問題なくやっているし、売上にも貢献している。
何か役職でも付けてくれるのかな?
俺は足を運んだ。
そこには重役たちが待っていた。
「やあ、座り給え」
俺は集団面接のように重役たちの前に一人で座った。
「ずばり言おう、警察がこちらから一人逮捕者を出せればA地区の存続を許すらしい」
「はぁ」
「所で君は賭博に参加してはいけないのに100万ほど村岡由美子に賭けたらしいね」
俺は心臓が冷たくなった。
何故バレたのだろう……。
「そこで君を差し出すようにすることを決定した」
「ははは、トカゲの尻尾切りですか」
「そこまで冷酷な事はせんよ、一度だけ賭博への参加を認めよう、
それで出所後の必要経費を捻出すればいいだろう」
「はい、わかりました」
俺は会議室をあとにした。
そしてあらかじめ聴いていた村岡由美子の携帯電話番号に電話をした。

「会いたい」
俺は由美子の言った場所に向かった。
そこは古いモルタルのアパートで、部屋にあげてもらったが、虫がガサガサはっていた。
「由美子さん、時間がありません、すぐに地下ボクシングのカードを作ってください!
「どうしたんですか?」
「いいですか、時間が本当に無いんです、今なら松下チエとカードが組めます」
俺は切羽詰まるように早口でまくしたてた。
「は、はい」



そして試合当日、俺は車も時計も打った。
由美子に10億、全財産を賭けた。


 俺は恵まれた子供では無い、父に認知されずに色々な場所を転々とした。
金こそ全てだと思っていた。由美子に合うまでは。
こういった話は長く培って行くのだろうが、俺は「キレイなお金」の話を
由美子に聞いて、その夜一人でひっそり泣いた。
俺はどうしいようもないクズだ。だから一つでも良いから、人の役に立とう。
金のみの生き方もやめよう。


由美子とチエの再戦だ。
「この前蹴り上げてやったのに、気絶させてやったのに今更どうするのぉ?」
チエは挑発する。


カーン

頑張れ由美子、お前に教えた通り動けば良い。
由美子は軽くステップを踏みながら、ジャブを叩き込む。
この成長ぶりにはチエも驚いたらしい。
「な、何よ夏場の蚊みたいに鬱陶しいわね。
ここで俺はチエの弱点を由美子に教えておいた、ボディにとにかく弱いのだ。



 ズンッ!

チエはボディアッパーを食らった。
「むぐぅぅぅっ!」
チエの口から真っ白いマウスピースが粘液をまとわりながら「産まれ」ようとしている。
「もう一発!」
ずむっ!
チエが唸る。
その由美子が手を引いた瞬間。

ぐじゃぁぁぁぁぁっ!

「あぁぁぁっ!」
由美子がくぐもった声を出し、チエのアッパーで血と唾液を吹き出す。
まるでダイアモンド・ダストのように綺麗に舞いながら。
「由美子ぉぉぉぉっ!」
俺は叫んだ。

ぐじゃぁぁぁぁぁぁっ!

二発目のアッパー、そして右へ左へのフック。
「ぶべぇっ!」

「あはは、由美子さん、やっぱり貴方はアッパーの餌食になるのね」
チエは勝ち誇ったように笑った。
「ま、負けるものか!」
美由紀は踏みとどまる。
「由美子さん、ひょっとして濡れてますの? 磯臭いわよ」
確かに見ると由美子のブルマはマ○コに密着して濡れている。
そういえば磯臭い。
「まあいいわ、マウスピースをどびゅっと射精して眠りなさい。


グシャッ!

マウスピースを産み落としたのはチエだった。

「ごぼっ!」
チエのボディへ由美子のボディアッパーがめり込んでいた。

ボタン、ボタンと唾液をスプリンクラーのようにまきちらしてマウスピースが跳ねる。
「いいぞ由美子!」
俺は手に汗をかきながらもぎゅっと拳を握った。
俺は由美子に惚れているのか?
胸がギュッと痛くなる。
この俺が? 出会って少ししか経っていない由美子を?。
まさか、俺が? ははは。
しかし胸が切ない。
彼女に全てを捧げても構わない。
こ、この俺が?

 そして試合は由美子のターンにまわった。
ひたすらボディが決まる。
どすっ! どすっ!
「おげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
よし! チエが反吐を吐いた。
そして自分のゲロの上に倒れ込んだ。
「お、お腹が苦しい……ぶほっ!」
チエは何度も嘔吐して、気を失った。

 その後、警察ががさ入れに来た。
俺は走った、逃げるわけではない。
リングサイドに横たわる虚しいチエを一瞥して、リングの上で
両手をあげる由美子に叫んだ。
「これはキレイな金だ、お前に賭けた金だ、一兆円ある!
これで借金を返すんだ!」
警察が俺を羽交い締めにする。
「いいか由美子、あのお前のアパートへ釈放されたら行く!
待っておいてくれ! いつか行く!」


そうして俺は捕まった。
あっさりと刑務所送りになる。番号で呼ばれる日々。


数年後、俺は保釈となった。
「嗚呼……」
俺は思い切り外の空気を吸った。
「さて、行くか」
俺は由美子のあのモルタルを訪ねようと歩き出した。


どうか由美子が今でも待っていてくれますように……。



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賭博師と地下女子ボクサーのロマンスなんてこれいかに美しい話です(涙)適切な人物間の緊張関係とエロチックな要素の配合が気に入っています。

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ありがとうございます! これからもヒューマニズムを大事にしないと、と思っています。
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